7月最終日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が4営業日連続で下落。前日比330ドル安と、やや大きめの下げ幅となりました。
今回は、その背景となった経済指標や企業動向を整理し、長期投資家としてどのように向き合うべきか考察してみたいと思います。

目次
📉 ダウ平均は4日続落、下落率0.74%
- 終値:44,130.98ドル(前日比 -330.30ドル/-0.74%)
- 背景にはFRBの利下げ観測の後退と、一部企業の株価下落が影響しました。

📊 経済指標は「底堅さ」を示す内容に
この日発表された主な指標:
- 6月PCE物価指数:前年比+2.6%(市場予想2.5%)
- コアPCE(食品・エネルギー除く):+2.8%(市場予想2.7%)
- 雇用コスト指数(4〜6月期):前期比+0.9%(市場予想0.8%)
- 新規失業保険申請件数:21.8万件(予想22.2万件)
→ これらの結果から「米経済は堅調で、FRBの利下げは遠のく」との見方が広がりました。
🧾 株価に影響を与えた主な銘柄
⬇️ 下落した米国株式銘柄
- ユナイテッドヘルス・グループ:アナリストの格下げ報道で‐6.1%
- メルク、アムジェン:製薬業界への政策圧力から売り
- ナイキ、セールスフォース、ボーイング:ダウ構成銘柄の一部も下落
トランプ前大統領による製薬会社への「薬価引き下げ要請」も医療株の下げに影響したようです。
⬆️ 上昇した米国株式銘柄
- マイクロソフト:決算好調で+3.9%、一時時価総額4兆ドル超え
- メタ・プラットフォームズ:好決算とAI投資の強化で+11.2%
- スリーエム、アマゾン、キャタピラー:買いが入った構成銘柄も一部あり
🤖 AI関連は引き続き注目
マイクロソフトやメタなど、AI投資を加速させる企業は高評価を受け、相場全体が軟調な中でも買いが集まりました。
📌 長期投資家の視点
短期的な下落は不安になる場面でもありますが、経済指標が示すように米経済は依然として底堅く推移しています。
「相場の一時的な調整局面」と捉え、以下の姿勢を継続していくつもりです:
- 感情に流されず、淡々と積立を継続
- 決算内容や指標はチェックしつつ、長期目線を忘れない
- AIや次世代インフラへの注目セクターは引き続き観察
✍️ まとめ
- 7月31日の米国株式は、FRB利下げ後退観測を背景にダウが続落
- 医療株や半導体株の下げが影響、一方でマイクロソフトやメタは好決算で上昇
- 米経済は堅調、投資家は過度に悲観せず、長期スタンスを維持するのが◎
引き続き、月初の経済指標や企業決算を注視しながら、資産形成を前向きに続けていきたいと思います。
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